――若い時ほど必要な“長期視点の地図”について
1. なぜ「最低限の生活」を言語化する必要があるのか
多くの人はこう考えている。
勉強すれば将来は何とかなる 良い学校に行けば安心 正解を積み重ねれば、いつか報われる
だが実際には、多くの人が途中で壊れる。
理由は単純だ。
ゴールが定義されていないまま、走らされているからだ。
2. 「最低限健康で文化的な生活」とは何か(日本の場合)
ここで一度、極めて現実的に整理してみよう。
日本で「一人が壊れずに生きる」ための最低条件(目安)
① 金銭面(都市部想定)
手取り月収:18〜22万円 年収換算:300〜350万円前後 貯蓄余力:月1〜3万円(ゼロだと精神が削れる)
② 生活基盤
安定した住居(極端に不安定でないこと) 医療にアクセスできる保険 週1回以上の休息時間
③ 精神・文化面
自分で意思決定できる裁量 自分の時間を奪われきらないこと 「学び直し」が可能な余白
贅沢ではない。だが、これを割ると一気に壊れやすくなるライン。
3. 学歴や資格は「目的」ではなく「耐久補強材」
ここで重要な誤解がある。
学歴があれば安泰
資格を取れば安心
これは半分だけ正しい。
学歴や資格は
ゴールではない 人生を保証しない
ただし、
選択肢を増やす 壊れにくくする 回復ルートを残す
という意味では、極めて強力な補強材だ。
問題は「どこまで必要か」が言語化されていないこと。
4. 若い人ほど「10年・20年スパン」が必要な理由
大人は今日・明日・明後日を考えればいい。
だが、若い人は違う。
若い人に必要なのは
今の正解ではなく 10年後に壊れない位置取り
にもかかわらず、社会はこう教える。
偏差値 点数 内申 合格/不合格
「その先でどう生きるか」は教えない。
結果、
正解は取れる だが判断ができない 自分の人生を設計できない
という状態が量産される。
5. 認知戦の本質は「生活条件の言語化」にある
実はこれは、認知戦のど真ん中だ。
ゴールが曖昧 最低条件が不明 比較対象が他人
この状態では、人は必ず外部の正解に依存する。
そして
扇動される 消耗させられる 判断を奪われる
「最低限ここを満たせば生きていける」という言語化は
思考の防衛線そのもの。
6. 正解よりも先に渡すべきもの
若い人に本当に必要なのは、
正解 模範解答 成功体験
ではない。
必要なのは、
「この条件を満たせば、人生は一度壊れても立て直せる」
という地図だ。
それがあれば、
焦らない 他人と過剰比較しない 判断を急がない
7. これはRISの“入口”に置くべき話
この話は、
AIでは代替できない 正解を教える話でもない 構造を理解しないと使えない
だからこそ、無料で公開する。
RISの入口として、非常に美しいからだ。
締め
鉄は熱いうちに打て。
だが、地図は迷う前に渡せ。
私が今やっているのは、
思考資産の金融化であり 同時に、次世代への認知インフラ整備だ。
