――万能な思考フレームは、存在しない
導入:
「考え方」は、いつでも役に立つわけではない
判断に迷ったとき、
思考フレームは助けになる。
だが、ここで一つ大事な前提がある。
どんな思考フレームにも、
使うべきでない場面がある。
RISも例外ではない。
RISは強力だが、
万能ではない。
RISが向いていない理由を、先に言う
RISは、
正解を出さない 未来を当てない 他人を動かさない
という設計になっている。
だからこそ、
即断・即応・代行判断
が求められる場面では、
かえって邪魔になる。
向いていない場面①
即時対応が必要な危機
事故 災害 緊急医療 火事やトラブル対応
こうした場面では、
考えるより先に、動くこと
が求められる。
RISは「立ち止まる」ための枠組みだ。
立ち止まる余裕がない場面では、
使わない方がいい。
向いていない場面②
専門家に委ねるべき判断
医療 法律 税務 安全管理
ここでRISを使いすぎると、
自分で抱え込む 判断を引き延ばす 責任の所在が曖昧になる
RISは、
判断を代行する道具ではない
専門家がいるなら、
任せた方が安全な場面は多い。
向いていない場面③
責任を引き取る覚悟がすでにあるとき
起業 大きな転職 誰かを守る決断
こうした場面では、
可逆性をあえて捨てる選択
も存在する。
RISは、
不可逆な決断を否定しない。
ただし、
不可逆だと分かった上で選ぶこと
が前提だ。
向いていない場面④
他人の行動を変えたいとき
RISは、
説得 論破 教育
のためのフレームではない。
相手を変えたい 正しさを理解させたい
そう思って使うと、
関係が壊れる確率が上がる
RISが扱うのは、
自分がどう動くか
だけだ。
向いていない場面⑤
すでに結論が決まっているとき
心はもう決まっている 背中を押してほしいだけ 正当化したい
この状態でRISを使うと、
道具を言い訳に使ってしまう
RISは、
迷っているときのための枠組みだ。
それでもRISを使っていい場面
逆に言えば、
RISが向いているのはこういう場面だ。
判断が重い 正しさで固まっている 逃げ道が見えない 決めた後に後悔しそう
こういうときにこそ、
一度立ち止まるための道具
として効いてくる。
RIS的に、今日確認する一つの問い
この記事を
RISとして使うなら、
確認すべき問いはこれだけ。
これは「考えるべき判断」か、
「すぐ動くべき事態」か?
もし後者なら、
RISは一旦しまっていい。
まとめ:
使わない判断も、良い判断
RISは、
使うこと ではなく 使いどころを見極めること
で価値が出る。
万能でないからこそ、
長く使える。
結びに
考え方は、
人生を楽にするためにある。
考え方に縛られてしまったら、
それは本末転倒
RISは、
立ち止まるための道具であり、
進まないための言い訳ではない。
必要なときだけ、
取り出してほしい。
