はじめに
「もし住宅ローン金利が2%に上がったら、家計はどうなるのか?」
ニュースではよく聞く話ですが、
実際の家計に落とし込んで計算している人は多くありません。
今回は、
年収500万円 手取り月27万円 住宅ローン月10万円 子ども2人
という一般的な家庭モデルで、
金利上昇の影響をシミュレーションします。
① 現在の家計モデル
まずは通常状態の家計です。
項目 金額
手取り 27万円
住宅ローン 10万円
食費 6万円
光熱費 2万円
通信費 1.5万円
保険 1.5万円
自動車維持費 2万円
教育費 2万円
日用品 1万円
娯楽・交際費 1万円
▶ 合計:約27万円
つまり、ほぼ収支トントンです。
貯蓄はボーナス頼み、という設計。
② 金利2%で何が起きるか
住宅ローンが月10万円 → 11万円になった場合。
家計はこうなります。
項目 金額
手取り 27万円
生活費合計 28万円
▶ 毎月▲1万円の赤字
たった1万円。
しかし年間で12万円。
「じわじわ削られる」タイプの赤字です。
③ 削られるのはどこか?
現実的に削れるのは:
娯楽費 外食・コンビニ 食費の質
固定費(保険・通信・車)は動きにくい。
つまり、
生活の満足度から削られていく構造になります。
④ 問題の本質は金利ではない
金利2%で即破綻する家庭は少ない。
しかし、
「余裕ゼロ設計」は一瞬で赤字になります。
問題は金利そのものではなく、
▶ 収支にバッファがないこと
⑤ 安定する家計の条件
目安として、
生活費25万円以内 毎月2万円以上の余剰 固定費比率60%以下
この状態であれば、金利2%は吸収可能です。
まとめ
金利は家計を壊す刃ではありません。
家計の設計を試すテストです。
余白のない設計は、
小さな変化で揺らぎます。
家計に必要なのは金利対策ではなく、
余裕という設計思想です。
